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研修でうなぎを焦がした私が思う、未経験の方が本当につまずくところ

2026.11.05

焼き台の上で串に刺した魚を焼いている様子
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研修の初日、私も一度だけ焼き台の前に立たせてもらったことがあります。タレをくぐらせて網に戻した瞬間、ジュッと煙が上がって、気づいたら端が真っ黒。横で見ていた職人さんに「焦げたら、それはもう“うなぎ”じゃないからね」と笑われました。

焼くのは、思っていたより「待つ」仕事だった

焦がした理由は単純で、早く仕上げたくて火に近づけすぎたからです。焼き色がつくのを見ていると、どうしても手を出したくなる。でも職人さんいわく、うなぎ焼きはほとんどが「待つ時間」。返すタイミングと、タレを重ねる回数を守っていれば、極端な失敗はしにくいそうです。

加盟を検討されている方から「飲食未経験でも本当に焼けるようになりますか」と聞かれると、私はこの話をします。上手な人の手元を見ると、特別な技に見える。けれど中身は、決まった手順を決まった通りに繰り返すことなんだと、焦がした本人として思います。

もちろん、すぐに職人さんと同じ仕上がりになるわけではありません。そこは正直に言っておきたいところです。

未経験の方がつまずきやすいのは、焼きより「ご飯」

皿に盛られた蒲焼とご飯
主役はうなぎ。でも、評価を左右するのは下のご飯だったりする。

研修に何度も立ち会ってきて意外だったのは、未経験オーナーの方が苦労するのは、焼きよりもご飯のほうが多いことでした。

うな重は、タレがしみたご飯まで含めて一つの料理です。硬すぎるとタレがのらないし、柔らかすぎるとべちゃっとする。水の量、炊き上がりからの蒸らし、盛りつけまでの時間。家庭で毎日炊いている人ほど「いつもの感覚」でやってしまって、少しずれるようです。

焼きは目に見えるぶん、意識して練習します。ご飯は見慣れているぶん、油断する。たぶん、そういうことなんだと思います。

研修でいちばん時間をかけてほしいこと

研修では調理・接客・店舗運営をひと通り学びますが、私が個人的に「ここはぜひ」と思っているのは、開店前の仕込みの流れを体に入れることです。メニューの数は多くなくても、仕込みの段取りが崩れると、昼のピークで一気に崩れます。

焼き
見た目が派手なので、みなさん自然と練習します。心配しすぎなくていい部分。
ご飯・タレの管理
地味ですが、仕上がりの差がいちばん出るところ。正直ここが本番だと思っています。
仕込みの段取り
ピーク前に何をどこまで終えておくか。慣れるまでは紙に書いて貼っておくのがおすすめ。
待ち時間の案内
うなぎは焼き上がりまで少し時間がかかります。お客さんへの一言で、印象がかなり変わる。

全部を最初から完璧にする必要はなくて、開業してからも本部の担当がついて相談できます。むしろ最初の数か月は「困ったらすぐ聞く」くらいでちょうどいい。聞かずに自己流で直してしまうほうが、あとで戻すのが大変です。

向いている人、向いていない人

よく聞かれるので、私見ですが書いておきます。料理の経験より、決まった手順を地道に繰り返せる人のほうが、うなぎ屋には向いている気がします。反対に、毎日新しいことを試したい人には、少し退屈に感じる時間があるかもしれません。

ただ、これはあくまで傾向です。飲食の経験がたっぷりあって、そのうえで手順を大事にできる方もたくさんいます。未経験かどうかより、「同じことを、同じように、毎日できるか」。私が面談で一番気にしているのは、たぶんそこです。

焼き魚と小鉢が並ぶ和食の膳
毎日同じように出せること。それが一番むずかしくて、一番大事。
白い皿に盛られたうなぎ料理
あの日焦がした一枚とは、比べものにならない。

ちなみに、私が焦がしたあの一枚は、職人さんが「まかないにする」と言って持っていってくれました。翌週の研修で聞いたら「苦かった」とだけ言われました。

KIF Food's FC開発担当
うま鰻のフランチャイズ開発を担当。加盟を検討される方と一緒に物件を見てまわり、開業までの段取りを伴走しています。研修で焼かせてもらったうなぎは見事に焦がしましたが、ご飯の炊き方にはちょっとうるさくなりました。「未経験でも大丈夫?」というご相談も、無料相談でお気軽にどうぞ。

画像提供:Unsplash

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